第3回 デジタル写真の解像度と印刷物の関係

 今回は、デジタル写真の解像度と印刷物との関係についてお伝えします。
 デジタル写真の解像度はdpiで表されることはお伝えしましたが、さまざまな印刷物に利用する場合に、どれくらいの解像度が必要なのでしょうか。《imagenavi》では、印刷用には300~350dpiのものをご用意していますが、どのように活用したらよいのでしょうか。

印刷媒体とデジタル写真の適正解像度


 《imagenavi》で販売しているデジタル写真(画像データ)を、さまざまな印刷物の制作に利用する場合、どのサイズと解像度のものを利用するのがよいか、ここでは一般的な例をご紹介します。

 印刷物の精度をあらわす言葉にスクリーン線数と言うものがあり、lpi(line per inch)で表されます。一般的なオフセット印刷のlpiは、1インチにいくつの網点があるかを表しています。

 例えば新聞の写真などを拡大して、見てみるとよくわかりますが、細かい点の組み合わせで出来ています。これらの点が網点です。

 また、このスクリーン線数に対応する、デジタル写真の適正な解像度(dpi)は、

適正解像度=スクリーン線数×2


と言われています。

以下に、印刷媒体とスクリーン線数、適正解像度の関係を記述します。

 美しい印刷物ほど、線数と解像度が高くなっています。
 ただし、線数に対して、解像度はある一定の値を超えると表現に差が出なくなります。その一定線が「線数の2倍」ということになります。もし画像解像度が線数の2倍以上あっても出力に時間がかかったり、作業がやりにくかったりするだけの場合もありますので、ただ高ければよいというものではありません。

また、どの線数で出力するかは、刷版、印刷の工程で網点の管理が難しくなることや、印刷する用紙にも左右されることから、通常各印刷会社の判断に任されることが多いようです。

実際の計算のめやす

 では、実際にどのような解像度とサイズの写真を購入、利用すればよいのでしょうか?

 例えば、タウン情報誌を作成するが、そこにカットとして横20cm x 縦30cmの写真を入れたい、という場合を考えてみましょう。PR誌相当なので100線=200dpiでよい、という判断になったとします。

 《imagenavi》では、1枚の写真で例えば次のような複数のサイズ(ロイヤリティフリーの場合)が販売されています。

・2094×2950 pixel (350dpi出力時 15.2×21.4cm)
・2950×4156 pixel (350dpi出力時 21.4×30.2cm)

記載の出力サイズでいえば、大きいほう(2950×4156 pixel)が欲しいサイズに近いですが、これは350dpi出力時の目安ですので、これを200dpi出力時とすると、TIPS1「デジタル写真の基礎知識」の計算にあるように、

(ピクセル数)÷ 解像度 × 2.54cm ≒ 出力サイズ(cm)

ですので、上記2サイズは

・2094×2950 pixel (200dpi出力時 26.6×37.4cm)
・2950×4156 pixel (200dpi出力時 37.4×52.8cm)

と書き換えることができます。
つまり、購入する画像サイズは小さいほう(2094×2950 pixel)で十分ということになります。

上記のような場合がありますので、まずは先に実際に使う印刷サイズをピクセル数に換算するとわかりやすいです。
この場合、

200(dpi)x横20(cm) ÷ 2.54(cm) ≒ 1575( ピクセル)
200(dpi)x縦30(cm) ÷ 2.54(cm) ≒ 2362( ピクセル)

となり、1575 × 2362 ピクセル程度(あるいは以上)の写真を探せばよいということになります。

注意点としては、写真の一部だけを使う場合、トリミングした写真が必要ピクセル数を満たすようにしなくてはなりません。

第2回 デジタル写真のカラーマネージメント 文様の意味を知る~和の素材を使いこなす~